ストレングスファインダーの資質である最上志向、回復志向。
どちらも「物事を良くしたい」と考える資質です。
でも考え方が根本的に違うことから、良くするためのアプローチが全く異なります。
あなたはその違いをご存知でしょうか?
本記事では両資質の考え方の違いと、各資質の内容を簡単にまとめます。
自分の持つ資質を理解することは自己理解につながり、自分の持っていない資質を理解することは他者理解につながります。
そのため最上志向、回復志向の資質を上位にお持ちでない方も、理解を深めるために、ぜひご一読いただければと幸いです。
両資質の考え方の違い
どちらも「物事を良くしたい」と考える資質ですが、着目する部分がそれぞれ異なります。
最上志向は良いところに着目し「もっと良くしたい」と考え、回復志向は悪いところに着目し「悪いところを直したい」と考えます。
画像で図解すると、、、
こんなイメージです。
最上志向の場合は、良いところをもっともっと伸ばして極めたいと考えます。100点を120点にしたい。
回復志向の場合は、悪いところをとにかく無くしたいと考えます。0点をとりあえず平均点にもっていきたい。
持っている資質によってこんなにも考え方が違うんです。面白いですよね。
また僕の今までのコーチング経験からいうと、どちらか一方の資質を上位に持っている方は、もう片方の資質が下位に出る傾向にあります。
但し、ごくたまに両方の資質を上位に持っている方もいます。
両方の資質を持っている方は、物事の「良い面」「悪い面」の両方の視点で捉えることができ、状況に応じて対応方法を変えているようです。
最上志向について
ここからは各資質について簡単に解説いたします。
まずは最上志向。
この資質を一言でいうと「もっと良くしたい」と考える資質です。こだわりがすごいんです。
簡単に良い点をまとめると、
・現状に満足せず、どこまでも上を目指す。
・無駄が嫌いで効率を大事にする。
・人の良いところに気づき、磨くことを促す。
但し、そのこだわりの強さが弱みとして働くこともあります。
・こだわりすぎて、いつまでたってもアウトプットが出来ない。
・人を優秀さで区別する。
常に100点以上を目指そうとすると、最上志向の人は自分を苦しめることになります。
なので「100点ではなく、いま自分の100%を出す!」と最善を尽くす方向で考えてみるといいでしょう。
また最上志向は、日本人で一番持っていると方が多い資質です。約30%の方がTOP5に最上志向をもっています。
回復志向について
次は回復志向。
この資質を一言でいうと「悪いところを無くしたい」と考える資質です。
簡単に良い点をまとめると、
・真正面から問題と向き合える。
・困っている人を助けたいと考える。
・問題の根本原因を見つけて解決する。そして二度と起こらないようにする。
但し、問題点に着目しすぎてしまうことが弱みにつながります。
・自分の苦手に着目しすぎて悩んでしまう。(ネガティブになる)
・他人の悪いところが気になってしまう。
特に自分の苦手なことを克服しようと悩んでいる方は結構多いと思います。
ストレングスファインダー自体が得意なことに着目するためのツールですので、無理に苦手を克服しようとするのはやめましょう。
持ち前の問題解決能力で、自分の持つ資質でどう解決できるかを考えると良いでしょう。
まとめ_最上志向と回復志向の考え方の違い
本記事では最上志向と回復志向の考え方の違いと、両資質を簡単に解説しました。
どちらの資質も「物事をより良くしたい」と考えますが、最上志向は「もっと良くしたい」、回復志向は「悪いところ無くしたい」と根本の考え方に違いがありました。
図解にするとこんなイメージです。
考え方の違いに優劣はありません。自分の持つ資質と相談しながら、自分がアプローチしやすい方法を取れば良いかと考えます。
本記事が資質を理解するための参考になれば幸いです。
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