会社を辞めたいと思って副業を始めるも、上手くいかず、そんな現状や自分のことが嫌になっている人へ

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「はぁ、またこの光景か・・・」

 

吐き出されるように満員電車から降りた僕は、

ホームから地下改札口へと向かう階段を降りながら、

心の中でそう思った。

 

 

階段を降りる人々の背中、

階段を降りる時、正面に見えるいつもの広告。

 

毎朝、この光景を見る度に

 

「僕は何をやっているだろう・・・」

「いつまでこんなことをしているのだろう・・・」

 

と思い、そして

昨日と比べて何も変わっていない、

現実、自分自身に嫌気がさす。

 

 

この時の僕は

仕事が全く楽しくなかった。

会社に行くことが辛くてしょうがなかった。

 

会社に行けば、

仕事は次から次へと降ってきて

 

「あれはどうなっている!?」

「なんで終わってないんだ!?」

 

周りから責められる日々。

20名ものメンバを纏めるリーダーでもあり

精神的なプレッシャーが半端なかった。

 

 

休日ですら

仕事のことで頭がいっぱいで

 

「あの仕事やらなきゃなぁ・・・」

「あれはどうしよう・・・」

 

心労が絶えなかった。

 

 

「会社を辞めたい」

「このストレス、プレッシャーから解放されたい」

 

冗談抜きで四六時中、

そんなことをずっと考えていた。

 

 

でもね、会社を辞める勇気も自信も

この頃には微塵もなかった。

 

 

会社を辞めたら、

給料がなくなって

今の生活が壊れてしまう・・・

 

現状が嫌で嫌でしょうがないのに、

その生活にしがみつく自分もいた。

 

 

そんな中、

SNSでは副業ブームで「自分の力で稼ぐ」、

そんな内容が毎日のように飛び交っていた。

 

 

その言葉に感化され、

「会社を辞めてやるんだ」って思いで

僕も色んな事をはじめてみた。

 

「ブログは稼げる」

「ブログは資産になる」

 

そんなことからブログを始めた。

(このブログとは異なるブログ。)

 

 

「ライティングが出来れば、一人で食っていけるよ」

 

そんな言葉を見かけて

泊まりがけのライティング講座を受講したり、

クラウドソーシングを使ってWebライティングの仕事も始めた。

 

 

とにかく稼ぐことに執着して色々始めてみた。

でもね、どれも続かなかった。

 

 

なんだろ、全然楽しくなくて

苦痛でしょうがなかった。

 

 

そりゃ、最初からバンバン稼げるような

都合の良い話ではないことは分かってる。

 

 

立ち上げたブログに

初めてアクセスがあった時は嬉しかったし、

Webライティングでの初報酬500円も嬉しかった。

 

 

これがスタート地点だって感じたけれど、

そこからが全然ダメだった。

 

特に書きたいこともなかったブログは

そうそうにネタ切れを起こし、挫折。

 

Webライティングの仕事は

締め切りに追われるようになり、

書く事もそんなに好きでないこともあり、嫌になって挫折。

 

結局、どれも12ヶ月ぐらいで

終わってしまった。

 

 

泊まりがけで行った

ライティング講座の先生は

 

「通勤中も、歩いている時は音声入力で文章作って、会社が終わった時間は全てライティングにあてて、月10万円を稼げるようになって会社を辞めた」

 

って言っていたな。

 

 

やっぱり成果を出している人は

当たり前に努力をしている。

 

それにひきかえ、

僕はたった1~2ヶ月で挫折。

 

 

はぁ~、ダメだなぁ。

 

努力することすら僕には出来ない。

 

じゃあ一体、僕には何が出来るんだよ。

 

誰か教えてくれよ・・・

 

生活だけでなくて

今の自分ことさえ嫌になった。

 

こんな自分が

嫌で嫌でしょうがなかった。

 

自分に対する怒りや情けなさ。

将来への不安、恐怖。

 

行き場の無い負の感情が

僕の中で無限に湧いていた。

 

 

僕は右手で左腕を掴み、

爪を立て、思いっきり力を入れることで、

負の感情を痛みと共に誤魔化そうとしていた。

 

そんなことをしても

負の感情が消えることはなく、

 

左腕に刻まれた痛々しい爪痕と

息のあがった情けない僕の姿が残った。

 

 

今だからわかることがある。

 

稼ぐことに執着して新しいスキルを身につけても、

心が伴わなければ苦痛でしか無いんだよ。

 

僕はその後、仕事に押しつぶされて

うつになり休職を余儀なくされる。

 

人生のドン底だった。

 

そこまで落ちた僕でも今では、

あれほど辞めることが出来なかった会社を辞め

自分の力で生きる道を選んでいる。

 

 

別に突然、

稼げるようになったわけじゃない。

 

 

その理由はただ1つ。

 

 

 

自分を知ることで

自己肯定感が高まったからだ。

 

 

休職に入った僕は、

過去を振り返り、

自分の得意なことや、

自分の成功体験を洗い出していった。

 

いわゆる自己分析だ。

(今までの人生を可視化した僕のモチベーショングラフ)

 

才能診断ツールと呼ばれる

ストレングスファインダーも使って、

自分という人間を徹底的に振り返った。

 

そうするとね、

意外に出てくるんですよ、自分の良いところが。

 

 

自分ってこんな風に行動したから

あの時、良い成果が出たんだなぁ。

 

そういえば、あれをしたとき、

あの人、ものすごく喜んでくれて嬉しかったなぁ。

 

あの人みたいには出来ないけど、

でも自分にはこれが出来る。

 

 

こんな風に自分の

肯定的な側面を見つけることで

 

「それも自分だよね」

自分のことを素直に認められるようになり、

自己肯定感が徐々に高まっていった。

 

 

その結果、

やりたいこともなかった僕が、

やりたいことを見つけ、

 

色んなことに挑戦できるようになり、

会社を辞めるまでに至った。

 

  

本当にそんなに変わるの?

って思う方もいると思うけど、

ハッキリ言って変わる。断言できる。

 

自己肯定感は

自分が自分であることに満足し、自分を価値ある存在だと受け入れられること。

 

言い換えれば

「生きるエネルギー」そのもの。

 

高い状態にあるほど

気持ちが安定し、前向きな行動力が湧いてくる。

 

自己肯定感が高まると

まず思考が変わる。

 

何事も否定ではなくて

肯定で捉えるようになる。

 

 

思考が変わると

行動が変わる。

 

「いや、自分には・・・」と

すぐに諦めていたことが

 

「少しやってみよう」と

挑戦するようになる。

 

 

かの有名なマザー・テレサは

こんな言葉を残している。

 

 

思考に気をつけなさい、

それはいつか言葉になるから。

 

言葉に気をつけなさい、

それはいつか行動になるから。

 

行動に気をつけなさい、

それはいつか習慣になるから。

 

習慣に気をつけなさい、

それはいつか性格になるから。

 

性格に気をつけなさい、

それはいつか運命になるから。

 

思考が変われば

結果的に運命も変わる。

 

 

人生のドン底にいた僕も

今では講師としてイベントに呼ばれたり、

11での相談サービスをしたりと、

昔とは全然違う景色になった。

 

(イベントに登壇している僕)

 

まさしく

運命が変わったのだと実感している。

 

 

だからね、

今、稼ぐことに躍起になって

必死にもがいている人に言いたい。

 

 

焦る気持ちも、

なんとなかしなきゃと思うことも

痛いほどわかる。

 

 

でも同じ道を辿った僕が得た教訓は

 

「稼ぐことに執着して新しいスキルを身につけても、

心が伴わなければ苦痛でしか無い」ということ。

 

まずは心を大切にして欲しい。

 

心が変われば、思考が変わり、

結果、運命も変わるのだから。

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