僕は自分の「慎重」な性格が嫌いでした。
即決できなくて決断は先送り。
自分の直感に自信が持てなくて
あーでも、こーでもないって時間をかけて、
たくさん確認しながら亀の歩みで物事を決めていました。
「いいかげん決めろよ」
と会社員時代に怒られたこともあります。
とはいえ、自分の中で
「これでOK」ってレベルにならないと納得して動けないのです。
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会社員だった頃、
長く一緒に仕事していた僕の上司は
メチャクチャ仕事の出来る人でした。
スピードも速くて
自信をもってサクサク決断し
圧倒的な成果を出している上司。
その上司と自分を比較して
「なんで上司にみたいに動けないんだろ・・・」
と自分を責めていたこと時期もありました。
でもある時、
上司から驚きの一言を言われたんです。
「お前が大事なところでしっかりブレーキをかけてくれるから、俺は全力で動くことが出来る」
僕があんなに嫌だった「慎重」な性格を上司は評価してくれていた。
僕にとっては衝撃でした。
当時は驚きと嬉しさでいっぱいで
それ以上のことを考えてはいなかったのですが、今だからこそ、わかることがあります。
自分の短所は見方を変えてあげれば、
それは長所にもなるということ。
僕が短所だと思っていた慎重さも
上司から見たら立派な長所でした。
そして自分が短所だと思っているだけで
自分の過去を掘り返せば、その短所は必ず自分の人生の中で活かされています。
過去を振り返る、つまり「自己分析」をしたことで
僕の慎重な性格は、色んなところで役に立っていることに気づきました。
失敗しないよう徹底的に準備をしたり、
何かあっても立て直せるように対策を考えたり。
この慎重な性格があったからこそ
今までの成功体験があったんだと。
そう気づいたとき、
僕は「慎重」な性格を好きになることが出来ました。
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短所と長所は表裏一体。
自分の短所は見方を変えれば
必ず長所になります。
自分の過去の経験と絡めて
自分の中で腑に落ちる形でそれに気づくことができれば、ありのままの自分を認めることが出来る。
そしたらね、ずっと生きやすくなるんですよ。
劣等感で悩むことが確実に減ります。
あなたにも悩みの短所はありませんか?
落ち込む必要はありません。
自分の短所こそ誇るべき長所なのだから。
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