ストレングスファインダーには計34つの資質が存在します。診断を受けることで、その人の持つ資質の順番を示してくれます。
(正確には、最初はTOP5のみ開示、追加料金を支払うことで34資質を全ての順位を開示できる。)
ではその順番にはどういった意味があるかご存知でしょうか?
・順位が高いほど得意なこと?
・順位が低いのは苦手なこと?
・中盤の順位はどういうこと?
本記事では「ストレングスファインダーの診断結果の順位が意味すること」をまとめます。ストレングスファインダーを活用するための参考となれば幸いです。
「才能」と「資質」について
「順位の意味」の前に、改めて「才能」と「資質」について説明しておきます。ほとんど同じ意味で使用されている言葉ですが、厳密には異なります。
才能とは?
才能とは「無意識の行動・思考・感情パターン」のことです。
もっと簡単に言うと「自分では無意識に行っていること」と、自分の癖のようなものです。
資質とは?
資質とは「才能をグルーピングしたもの」です。広い意味での才能となります。
図で示すとこんなイメージです。
背景も説明しておきますと、ストレングスファインダーはアメリカの調査会社であるGallups社が、成功者200万人に対してインタビューをし、作成したツールです。
成功者200万人へのインタビューの結果、5000種類の才能を発見することができました。さすがに5000種類では数が多いため、性質が似ている才能をグルーピングして34種類に分けたのです。
この34種類に分けたものが「資質」となります。
診断結果の順位が意味すること。
ストレングスファインダーの診断結果は1位~34位までありますが、これを大きく3つのグループに分けることが出来ます。
①上位資質 (1位~11位前後)
②中位資質 (11位前後~22位前後)
③下位資質(22位前後~34位)
「前後」と表記したのは個人差があるためです。人によっては13位までが上位資質という方もいます。
それぞれの内容について、詳しく説明していきますね。
上位資質
1位~11位前後にあたる上位資質は、まさしくその人の持つ才能であり「無意識の行動・思考・感情パターン」です。上手に才能をコントールすることができれば「強み」として活用することができます。
よく間違われるのですが「才能=強み」ではありません。才能とは使い方次第で「強み」にもなり「弱み」にもなる”種”のようなものです。
例えば、僕は1位に「調和性」の資質をもっています。「調和性」は一言でいえば「争いを好まない平和主義者」。
上手に使えれば「対立している2つの意見のまとめあげ皆を納得させる」ことができます。
反対に使い方を間違えると「意見の食い違いがあっても波風を起きることを避けるために、自分の意見を言わず我慢する」と自分を苦しめることになります。
そのため、上位資質にある資質は、その人が強くでる行動や考え方の傾向であり、使い方次第でプラスにもマイナスにもなるものです。
中位資質
11位前後~22位前後にあたる中位資質は、意識すれば出す事のできる行動・思考・感情パターンとなります。強く出る行動や考えの傾向では無いものの、全く無いわけではない、そんなイメージです。
中位資質は、求められれば、自然とできる領域であるため、そこまで重要視する必要はありません。
下位資質
22位前後~34位の下位資質は、どう頑張ってもその人では出す事のできない行動・思考・感情パターンとなります。自分には無い行動や考え方の傾向であるため、使おうとしてもうまくできない、そんなイメージです。
例えるなら「利き手とは反対の手で文字を書くこと」に似ています。どんなに頑張って文字を書いても、利き手ほどはうまく書けないですよね。そのわりには時間も掛かり、気も使い、そして疲れる。
そのため、下位資質にある資質は、その人にとって苦手なことであり、無理して出そうとすると辛く、使いこなせないものとなります。
診断結果の考察の仕方
前述のとおり、診断結果は「上位資質」「中位資質」「下位資質」の3グループに分けることができます。
診断結果を考察するには「上位資質」「下位資質」に注目すると良いでしょう。
上位資質に着目
まず上位資質。
上位資質はその人の持つ才能であるため、その人にとって難なくでき、自然とやってしまうこと。そのため、上手に活用することができれば強みとなり、目の前の課題に立ち向かえるようになります。
では、どうすれば活用できるようになるのか?
才能とは
「楽しい時」
「嬉しい時」
「人から褒められた」
「成果が出た」
こんな時に発揮していると言われています。
なのであなたの成功体験を振り返り、どのように物事を進めていたのかを掘り下げてみましょう。当時の行動と上位資質を紐づけすることで、あなたのオリジナルの才能の活かし方を発見できます。
詳しい成功体験の掘り下げ方は、下記の記事にまとめてますので、ぜひご一読くださいね。
下位資質に着目
そして下位資質。
下位資質はその人にとって頑張ってもできないこと。この結果からあなたの苦手なことが見えてきます。これらの資質を無理して使うことはやめましょう。自分を苦しめることになります。
但し、どうしても下位資質を求められる状況は今後あると思います。その際の3つの解決パターンをご紹介しますね。
①上位資質でカバーする
②得意な人に頼る
③その行動をやめる(そもそも必要なのかを考え直す)
重要なのは下位資質を使って、無理して自分でやらないこと。
目的に対する手段は1つではありません。自分の苦手なことを認めたうえで、切り捨てるのではなく、上位資質を使ってどのように実現していくのか、それを考えていきましょう。
【考察の注意事項】ストレングスファインダーは「実現の方法」を考えるツール
考察する際の注意事項を書いておきます。
診断結果を考察は「下位資質に【●●】の資質があるから【××】はできない」と考えるのではなく、「上位資質の【▲▲】の資質を使って【××】をするにはどうすればいいか?」と実現方法を考えましょう。
ストレングスファインダーは向き不向きを考えるための適職診断ツールではありません。
診断結果から目的に対して、自分の資質をどう活かすのか「実現の方法」を考えるツールなのです。
まとめ
本記事では「34資質の順位が意味すること」をまとめました。
①34資質の順位は「上位資質」「中位資質」「下位資質」の3グループに分けられる。
●上位資質 ⇒ 自然と難なくできること(まさしく才能)
●中位資質 ⇒ 意識すればできること
●下位資質 ⇒ 頑張ってもできないこと
②診断結果は「上位資質」「下位資質」に着目して考察すること。
他の記事も含めてストレングスファインダーを活用するための参考となれば幸いです。
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